mutast氏 m trip

製作者:mutast
作品名:m trip ミラー1 ミラー2 ミラー3

3次元空間での光と影の競演。今回のイベント一連の作品で初めてドキドキした。
FLASHでここまで立体的な表現ができるものなのか。また、表現も単なる実験だけでは終わっておらず、見事なまでに作品へと昇華させている。技術力の高さだけでは満足しない制作者の本作品にかける意識の高さ、思い入れの強さが伝わってくる。見ている自分が自分でないような、無重力空間にいるような気分を味わえた。
あえて言うとすると、単に「光と影」というだけではテーマとしては弱い。伝えたいテーマをもっと明確にして、それをいかにして魅せるかということに重点を置いてほしい。「何を伝えたいのか」を軸にして作品を作らないと、単なる技術ショーで終わってしまうし、そういった作品では一時的な興奮が得られたとしても、意外と心に残らないものだ。