予告のヨコク

FLASH制作というのは、本当に孤独でストイックな作業だ。僕はどうしてこんな大変な作業に膨大な時間をかけているのだろう。制作に疲れてベッドに倒れ込むと、夢の中でも作ってる自分がいる。
ほんの少し前までは、何も作れないただの初心者だった。今、複雑なシンボルを組み上げる作業をしていると、本当に職人みたいな気分になる。
今年の初めから4カ月かけて制作中のFLASHが、あと1カ月くらいでようやく完成する見通しが出てきた。最後の山場作成にあと2週間、細部の調整に2週間。んー、もうちょっとかかるかな。どうかな。次の週末には予告編を公開できるだろう。ここ読んでる方には予告編の予告ってコトで。
今回のFLASHは、滝本さん原作の物語をFLASH化したもの。いや、FLASHのためにお話を作ったという方が正確なのかな。
滝本さんと連絡を取り合いながら構想をふくらませたり細部の調整をしたりすることで、僕はひたすらに孤独な作業から解放され、新たな風の中でより作品を高めていくことができる。人と打ち合わせをしながらFLASHを作るという作業は、とても新鮮で刺激的だ。ひとりでは絶対にたどり着けない発想が生まれ、作品の価値がより高いものになっていく手応えを感じることが出来る。
つい最近まで、今作っている作品が本当に完成するかということがずっと不安だったのだけど、先が見えてきたことで、やっと完成が楽しみという心境になってきた。ひとつの作品に数ヶ月も時間をかけるというのは本当に大変なことなので、二度はやりたくないけれども。