Adobeの日本語サイトに「9.1.2」情報が掲載

Adobe セキュリティ情報が更新されているとの情報を得ました。
Adobe Reader 9.1.2 へのアップグレード
http://www.adobe.com/jp/support/security/bulletins/apsb09-07.html
しかしこのページ、どこから飛べば辿り着けるのだろう。

辿り着けないAdobeホームページ

「ホーム」→「サポート」→「Adobe Reader」と辿ると、一覧に表示されるトピックは、最新が2009年3月27日の古い情報になっており、今回のセキュリティ情報には辿り着けない。
「ホーム」→「サポート」で表示される「製品別サポートセンター」のアイコン群を通り過ぎ、ページ下部の「その他のテクニカルリソース」内「セキュリティ情報」と辿ると今回の情報ページへのリンクが現れることが分かった。だがそこで終わりではない。
Windows版Adobe Readerのアップデートは次のURLより入手できます。」のリンクで飛んだ先にさらに一覧があり、「Adobe Reader 9.1.2 アップデート - 日本語を含む複数言語対応版」を選んで飛んだ先にようやくダウンロードページが表示されるが、そこは英語のサイトだ。「Proceed to Download」のボタンをクリックしたらダウンロードが始まるかと思いきや、また別の英語ページに飛ばされ、「Download Now」をクリックするとようやくダウンロードが始まる。
このファイルは「Windows インストーラ修正プログラム」というタイトルになっており、そのファイルが果たして今回目的としているファイルであるのか、ダウンロードして実行してみるまで分からない。実行してみると、しばらく待たされた後に「Adobe Reader 9.1.2 パッチインストールにようこそ」という画面が表示され、初めて目的のファイルを入手できたことが分かる仕組みだ。しかも、通常プログラムのインストール時に表示されるはずのインストール先フォルダは選択できず、Cドライブが無条件に選択される。

別ルートを発見、でも…?

改めて調べてみると、「ホーム」→「サポート」→「トップソリューション」内のリンクからも辿れることが分かった。だが、リンクされている文章がおかしい。
Acrobat Reader と Adobe Acrobat において発見された脆弱性に関するセキュリティー情報をお読みください(英語の情報)。この問題を解決するための Adobe Reader および Acrobat の各国対応アップデートを公開しました。」
「英語の情報」との注釈があるが、掲載されている情報は日本語だ。わざわざ「英語の情報」と間違った表記をしている意味はなんだろう。

さらに別ルート。
「ホーム」→「サポート」→「よくあるお問い合わせ」内、「Acrobat / Adobe Readerの最新セキュリティー情報」というのを辿ってみたら、古い脆弱性情報へのリンクだった。「最新」はとろうよ。
Adobeサイトの使い勝手の悪さは相変わらずひどい。

日本語サイトで最新版フルパッケージを提供せよ

Adobe Readerのダウンロード」というタイトルのついたページがある。このページで最新のフルパッケージ版が提供されていない状況は変わらず。(参照)「最新バージョンのAdobe Readerのダウンロード」という言葉がほんとうになるのはいつの日だろうか。せめて、ダウンロード後に最新版にアップグレードする必要がある旨くらいは記載しておくべきだ。なぜなら、「最新バージョン」を謳っていながら最新でないのだから。そのままではウイルスに感染してしまう可能性が残されている危険なバージョンなのだから。