Adobe Reader に深刻な脆弱性・最新は「9.1.2」

Adobe Reader のセキュリティアップデートが公開されました。最新バージョンは「9.1.2」です。Adobe社初の四半期定例アップデートで、深刻な脆弱性が修正されていますので、今すぐ更新作業を行いましょう。

Adobe Reader の更新手順

既に「9.1」または「9.1.1」をインストール済みの場合は、Adobe Reader を起動後、ツールバーから「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」で更新できます。
フルパッケージ版を新規にインストールする場合、Adobeの日本語版サイトでは「9.1.2」のフルパッケージ版は配布されていないため、まず「9.1」をインストールし、Adobe Reader を起動後、ツールバーから「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」と2段階に分けて更新する必要があります。

Adobe Reader のダウンロード
http://get.adobe.com/jp/reader/

※上記ページには「最新バージョンのAdobe Readerのダウンロード」とありますが、本当は最新版ではありません。インストール後、「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」で必ず更新作業を行って下さい。

Adobe社は日本語版のセキュリティ情報ページを作れ

そもそも、今回の更新情報が日本語で提供されていないあたり、Adobe社のやる気のなさがうかがえます。2009年6月10日現在、Adobe のサイトで日本語版の最新セキュリティアップデート情報は「9.1.1」です。*1

Adobe Reader の脆弱性は今後も不正な攻撃に利用される可能性が相当な確率であるとみています。なぜなら WindowsUpdate ほど利用者による更新への意識が高くないし、更新作業が面倒だから。これまでにもゼロデイ攻撃に利用されているから。
でも、僕らはGumblar/GENOに学ばなければならない。このページを見たすべての人は、今すぐ Adobe Reader のアップデートを行って下さい。そして今後発生する被害を未然に防ぐ努力をしましょう。

参照:Security Updates available for Adobe Reader and Acrobat(英文)

*1:日本語版サイトの最新情報「[http://www.adobe.com/jp/support/security/bulletins/apsb09-06.html:title=バージョン9.1.1へのアップデートを推奨]」