応えられるプレイヤー

先日の公演【LIVES】ではプレイヤーとして取り組むべきことがてんこ盛りで、毎日練習し続けていないと不安でたまらない状況が直前までずっと続いていました。今回僕に与えられた主な役割は、チューバ、ダンス、カラーガード(旗)、タップダンス、ショートスタッフ(短杖)、ロングスタッフ(長杖)の6種類。「与えられた」というのは正確ではなくて、実はすべて自分が望んだこと。
公演準備が本格的に始まる前、曲ごとの大まかな構成がプレイヤーに伝えられ、プレイヤーはそれぞれ希望(楽器・ダンス・旗等)を提出する。もちろん、希望がそのまま通るとは限らず、実際にはバンドの編成、技術レベル、前後の曲の構成などを見ながら演出家・スタッフ陣によって調整される。ソリストは団内オーディションが開催されることも。そんなわけで、希望を出したからといってすべて通るとは限らない。むしろ通らないのが普通。20名以上いるメンバーの希望を曲ごとにすべて聞いていたら構成なんてできないと思う。
 
演出家やスタッフがこいつにやらせてみたいと思ったとき、僕はそれに応えられるプレイヤーでありたい。まだまだ未熟であることは自分が一番知っているけれど、それでも、確実に成長しているのだと、少しは胸を張って言える。これだけたくさんのことをやらせてみたいと思った人がいる。それに応えたくてひたすら努力してきた自分がいる。すべてが100%うまくいったわけではないし消化不良な部分もあるけれど、積み上げてきた成果は自信に繋がっている。最初は絶対無理と思ったことも今ではできるようになっている。次はもっと高いレベルで応えたい。ちょうど1年前、演出家の要求に応えられず悔しい思いをした記憶。あれから1年。濃密な時間。
今回、最後まで不安が消えない曲も正直あった。苦手なショートスタッフ。曲の最後に出てくる投げが初日はうまくいかなかった。でも2日目、一度も落とさずキャッチできたのは、きっと僕の力ではない。支えてくれたみんなの力だと思う。気持ちを送ってくれたみんなに感謝。
 
たくさんの技を磨きつつ、CA最大の武器である生命感は何より大切にしていこう。
CAの一員として舞台に立つということは、生命の力を伝えていくことだと思っている。生きている喜びを、信頼する仲間たちとの団結力を。集中力を高め、テンションを上げて、爆発させたときに生まれる煌めきが好き。僕らはここで生きている。