「雅咆 GAHOU」のイメージ

先日の週末は秋葉原PDXビルの特設ステージにてCAのパフォーマンス。
1日目は音楽料理人「リストランテ・アンジェーロ」、2日目はSPIRITS公演で好評だった「雅咆」(ガホウ)の抜粋リニューアル版。全くタイプの異なる2つのパフォーマンス。
 
アンジェーロの底抜けに陽気なノリももちろん大好きだけれど、「雅咆」のもつ身体の内からふつふつと熱いものが湧き上がってくる感覚がすごく好き。8月半ばから約1ヶ月間はほとんどアンジェーロ練習をメインにやってきていて、その間はひたすら明るく、自分も楽しみながらいかにお客さんに楽しんでもらうかを考え、音楽の楽しさを伝える料理人として、メーターを振り切るほどのハイテンションで突っ走るような感覚があった。
「雅咆」は違う。「雅咆」のモチーフとしては日本の祭りであろうと思うのだけれど、祭りはたいてい神社で行われていて、その神社の裏山には鬱蒼とした暗い森が広がっている。陽気なイタリアのカーニバルとは根底が違う。そう考えると、「雅咆」はもともと自分の中に持っている日本的な泥臭さというか、ひたむきさや真剣さ、さらに誤解を恐れずにいうならば、「暗さ」をも含めて表現する舞台だと思う。だから、舞台上では必ずしも笑顔ではない。かといって、よどんだりくすんだりする内向きのエネルギーでもない。内で渦巻いているものや熱い核となるものがあって、それをあるときは爆発させ、あるときは動きがなくとも内なるエネルギーが自然と外側ににじみ出るように身体で表現されるのではないか。時には、雨音を聞きながら静かに内なる世界を漂ってみたり、水面に映った鏡の向こう側に思いを馳せることがあるかも知れない。
土や雨のにおいが感じられる舞台、それが今の僕が持っている「雅咆」のイメージ。
 
2ヶ月後に迫った the CRAZY ANGEL COMPANY 本公演「LIVES」。第2部タイトルは「LIVE雅咆2006 冬の陣」。
きっと、目は見開かれ、視線はまっすぐで、背筋は伸び、あごは引かれて未来を見据える姿、あるいは力強く躍動して観客とともに生きる喜びを共有する光景が会場に繰り広げられるだろうと想像する。元気・陽気・笑顔の一辺倒ではない、新しいCAがそこにいる。
CAのもつ不思議な生命感をまといつつ「和」を表現すると何が生まれるか。2ヶ月後の「LIVE雅咆2006 冬の陣」は、そのひとつの答えとなると考えている。今まで誰も見たことがない空前のライブ。魅せます。
 
CA SOUND PERFORMANCE vol.3 【LIVES】特設ページ(チケット予約もここから)
http://www.crazy-angel.com/event/lives/

※チケットご予約の際は、出演者の紹介欄に「Roots」または「ねもやん」と書いてお申し込み下さい。(本名をご存知の方は本名で。)