バク転強化月間

3月はバク転強化月間!今月は週に2回はバク転しに通っている。今月中にバク転が1人で跳べなかったら6月の公演では使えない。跳ぶ感覚を安定させないと。本番は硬い床の上で失敗が許されない。いつでも気軽に跳べるくらいの安定度を手に入れる必要がある。
跳べるときと跳べないときの心持ちの差は明確。跳べるときは何も考えなくても跳べるが、跳べないときはもう絶対に跳べる気がしない。跳べる気がしないときに無理やり跳んでも、視界に入る天井が曲がっていて、実際信じられないくらい斜めに跳んでいる。自分がどこを向いているか全く分からず、跳ぶ前から方向感覚を失っている。心理的な要素がほとんどすべてを占めているといっても過言ではないほど、心の状態がバク転の成否を左右する。
先生には「何も考えずにまっすぐ跳んで下さい」と言われる。これは何も考えずに跳べるくらい自信があるか、変なプレッシャーを感じずに跳べる程度に精神状態が安定していれば何も考えずに跳べるだけの話で、「何も考えない」という状態だけで跳べるわけではない。いろんな言葉をこねくり回しても、理屈じゃないんだよなあ。
跳ぶための技術的要素はいくつかあって、それらは頭では分かっている。すべてを意識しなくても跳べるだけの余裕があれば跳べる。リラックスして手を振れるか。ジャンプのタイミングに手の振りを自然に合わせられるか。手と身体を伸ばし続けられるか。手を着くときに腕を入れ込めているか、顔は前を向けているか。腕と身体の反発で遠くに着地できるか。

うまくいかないときは、落ち着いて一個前のステップに戻ろう。まっすぐ跳べなくなったら、手を上にしたまま跳んでみる。手を振るのは次の段階。より高く、より遠くへ。もっと跳べる、もっとやれる。イメージを大事に。