初めてのバク転

バク転講座受けてきました!
自分の通える範囲でアクロバットを教えてくれるところはいくつかあって、どこにいくかは時間をかけて色々調べました。完全に初心者で初めてのことだし、自分としては難易度が高いことでもあるが、多少お金をかけてでもなるべく短期間でできるようになりたい!ということで、完全個人指導をしてくれるところにしました。本当に自分一人にメイン講師とアシスタント講師の2名が付いてくれる贅沢な体制。
稽古場のスタジオに到着し、着替えたらまずはバク転講座の注意事項説明。中には、「必ずバク転ができることを保証する講座ではありません」の項目も。まあそれはそうか。バク転に限らず、何事もできるかどうかは最終的には本人次第ということもあるが、少なくとも最低限必要な基礎体力や筋力、やる気、体型などもあるだろうしね。

準備体操をしたら、バク転のイメージ映像を見る。
バク転をいきなりやるのではなく、その前に前転、後転、倒立前転、側転などの基礎的なマット運動。これは恐らく、バク転に繋げるためというよりは、どのくらい身体を動かせる人なのか講師が判断するための運動ではないかと推測。
その後、バク転の動きと身体の使い方についての説明を受けて、いよいよ初バク転。
「とりあえず一度跳んでみましょう」
うひょう!きた!両脇に1名ずつの補助付き。注意を受けつつ何度か跳んだところで映像チェック。跳ぶところはすべて動画が撮られていて、身体の動きをチェックされる。一番最初の動画は本当にかっこ悪い。とても見れたもんじゃない。
次に、必要なエクササイズをいくつか。倒立や着地後の腕のつきかた、地面に腕が着いた後の身体の使い方など。その後は、再び何度か跳んで、動画をチェックして、また跳んで、チェックしての繰り返し。
後半になるにつれ、形が綺麗になっていくのが自分でも分かる。でも毎回うまくいくわけではなくて、うまくいくときもあればいかないときもある。姿勢、視線、身体の伸ばし方、腕の振り方、頭の位置、手が着いてからの身体の使い方など、すべてがうまくいったときにバク転は完成する。

自分用に、バク転の注意事項覚え書き。

  • 視線は前
  • 重心はつま先側(立てるくらい)
  • 力を抜いて自然な流れで飛ぶ
  • 沈むときに腰が引っ張られる感じ
  • でもお尻は出ない(腰が引けない)
  • 斜め後方45度に飛び出す
  • 胸から上は反る
  • 胸から下はまっすぐ(ぴーん!)
  • 腕はまっすぐ、頭を胸から返す
  • 飛んだら床を見続ける
  • 腕を入れ込む、できるだけ前に手をつく
  • 手は「ハ」の字
  • 腕が着いても体はそり続ける
  • 地面を腕で突き飛ばす
  • 胸とみぞおちを丸める

稽古は2時間。この中で形は見えた。ただし、この日はあくまで補助付きでマットの上での出来事。床で補助なしはまだ考えられない。今日の感覚を忘れないうちにまた稽古に行かなければ。

今回個人指導を選んだのは自分ができない状態であることを他の参加者に遠慮する必要がないから。何人かのクラスの場合、全くの初心者という状態で自分がいきなりそのクラスに存在してよいのがまず分からない。他の参加者との兼ね合いもあって、自分だけ講師を占領するわけにもいかないだろうし、そんな状況で果たしてバク転ができるようになるのがどれくらいかかるものなのかは想像もつかない。
他に誰が見ているわけでもなく、できないことを恥じる必要もない。目の前の課題を貪欲にこなすことのできる環境は非常によい。この時間、先生は自分がバク転をできるようになるためだけに存在し、自分はバク転ができることだけに集中して過ごす。これは導入部の選択としてはよかった。少なくともあと1回は近いうちに行くつもり。