好きなAndroidを選ぶがいい

Androidケータイはもうどれ買っても一緒なんじゃないか?同じOSが載ったPCはどれもそう差がないのと同じで。
パソコンの場合、OSが同じだとしてもデザインのいいものを選んだり、使い勝手をよくするためにマウスやキーボードなどの周辺機器を自分好みのものに替えたりする。あるいは、ソフトを入れ、壁紙を替え、デスクトップを自分好みにカスタマイズしていくことをするだろう。
今、Androidケータイを前に、僕らはパソコンを選んだときと同じ作業を繰り返しているだけなのかもしれない。デザインを選び、アプリを入れ、壁紙を替え、アイコンの配置を考える。それはパソコンを買った時にすることと何か違うだろうか?

量販店に行くといろんなメーカーからスマートフォンが発売されていて、何種類もの実機に触れることができる。でも、使い方はどれも一緒。一種類を使えるようになれば、他の端末も同様に操作できることが分かる。OSが一緒だからね。操作感が同じであることはある種の安心感をもたらす。でもそれは裏返せば刺激がなく退屈ということでもある。
今店頭に並んでいるAndroidケータイはいずれも、ちょっと前に見られた不安定さはまずない。パネルの反応もよいし、画面切り替え時のもっさり感も少ない。この一年でスマートフォンは劇的な進化を遂げた。機種も増え、選択肢も増えた。もう後は好みの問題でしかない。
赤外線通信が使えるか、おさいふケータイが使えるか、ワンセグでテレビが見られるかといったことは、ないよりはあった方がよいかも知れないけれど、スマートフォンという従来より圧倒的に高機能かつ自由度の高さの前には、必須機能とはもはやいえない。それよりも、買った後にOSのアップデートが行われそうか、継続的に使えるかの方が重要度が高い。もっとも、今目の前で繰り広げられている変化の波を見ると、継続的に使えるかを考える必要すらないのかも。だって、1年後にはもっと高機能で魅力的な端末が店頭に並んでいるに決まっているのだから。

そう考えると、ドコモのキャンペーンで実施されている端末購入サポートは2年間利用することを前提に端末代金を割り引くという内容になっているけれど、このキャンペーンはユーザの実際の利用形態と合っていない。合っているかは関係なく、2年という縛りを設ければ見かけ上端末価格が低くなりユーザを満足させられるからドコモ的にはOKってことなのだろうか。しかも途中で端末の買い換えが発生すれば新端末が売れる上に旧端末では違約金もとれるという、一度で二度おいしいサービス。
回線でなく端末の2年縛りは必要性が分からない。回線さえ継続していれば、誰も損をしていないような気がするのだが。

次回、Xperia arc の話をしたい。