アスリートたれ

舞台に立つからには、お客様に満足して帰ってもらう責任が伴う。自分は、あるいは自分たちは、パフォーマーと呼ばれるに足る鍛錬を正しく積んでいるだろうか。
パフォーマーを名乗るからには、パフォーマーと呼ばれるに足る体つきってものがあるだろう。自分は激しいパフォーマンスにも耐えうる肉体を纏っているか?そのための鍛錬を日々重ねているか?怠惰な日常に身を置いていないか?乱れた食生活を送っていないか?
どこまでの高みを目指しているか、その意識が自分を作る。目的達成の本気度はどれくらいか、その意識の強さが自分の振る舞いを変える。稽古日になったら稽古に来て終わりの時間までその場にいる、それだけでは観客に届けられるものは限られている。メンバー同士で切磋琢磨し、競い合い高め合っていかないと団体としての成長もない。
パフォーマーはアスリートであるべきだ。舞台上を笑顔で賑わしているだけではパフォーマーとは呼べない(笑顔が不要という意味ではないよ)。自分の持てるものすべてを使って、見に来てくれた方に感動を味わってもらいたい。
僕は割とストイックな方だと思っているけれど、やはり一人では限界があるし、知らないうちに頑張れる範囲が狭まっていくことがある。気付くと自分を甘やかしている。丸一日稽古すると確かに身体は疲れるのだけれど、それでも最近ゆるいなあと感じることがある。それは練習がゆるいのではなく、自分の意識がゆるいのだ。もっと自分を追いつめたい。自分の殻を破り、脳内麻薬を分泌させて精神が肉体を超える状態まで突き詰めたい。本番だけ本気になれるなんて言うのはまだまだ甘い証拠。集中しすぎて周りが止まって見えるとか、逆に本番中の記憶がないとか、そういう段階までいきたい。これは絶対に一人ではできない。背中を預け合える仲間たちとともに、もっともっと上を目指したい。
自分の甘さと弱さ、未熟さを味わう場面は日々多数。まずは自分が変わらないと。まだまだ足らんぜよ。