中身を満たしたい

後回しにしていた色々の物語に区切りをつける作業。望まないいくつかの結末。
ドロドロな自分の中身と向き合う。そして気付く。ドロドロどころか自分がいかに空っぽかということに。自分の中身を満たす作業をしないとダメだ。そう思った。ところが、空っぽな今なら何を見ても染み通るかと思いきや、目に映る世界からは驚くほど何も入ってこない。蓋のされた空っぽな壺のように、表面だけが硬く、受け入れることを拒否している感覚。いや違う。素通りしているといった方が正しいかも知れない。流れてきたものたちは網の目を通り抜けて過ぎ去っていく。何もつかめないし何も残っていない。
悪あがきしても無理みたい。本気で突っ走ってきたこの数ヶ月間すら今や危うい。自分という存在のあまりの脆さに驚く。こんなときに僕がいつもやるのは、時間をかけて、自分の中でゆっくりと時に馴染ませること。理解するでもなく、納得するでもなく、ただ、時に馴染ませる。時間で解決できる場合もある。でも今回、本当はそれをしたくない。自分で解決することをあきらめ、人と会って、人と話すか。豆腐みたいになったぐちゃぐちゃの頭の中を一旦ぺちゃんこにして、まっさらにして、オラオラ言いながら走り出したい。