CA公演「SPIRITS」終了!

the CRAZY ANGEL COMPANY(CA)の本公演 CA SOUND PERFORMANCE vol.2 【SPIRITS】が無事終了しました。ご来場の皆さまありがとうございました。
数ヶ月かけて準備してきた大きな舞台が終わり、今は満ち足りた感覚に包まれています。
ハードで盛りだくさんな内容を1日2回、計4回のステージ。チューバ、和太鼓、フラッグ、演劇、ダンス。本番の舞台上でメンバーがひとつになる感覚。目と目を合わせる瞬間。観客から送られる拍手。照明を浴びて表現することの気持ちよさ。終了後のロビーで味わう幸福感。
 
正直な話、今回は直前までずっと不安がつきまとっていました。この部分も書いておこう。
ひとつは技術的な不安。 もうひとつは本番までに人前に見せられる作品として間に合うのかという不安。
今回、自分に与えられた役割は前回の舞台よりも求められるレベルが格段に高く、それをこなすためには自分のレベルを相当引き上げなければならない。できるのか?乗り越えられるのか?という緊張。
盛りだくさんな割りには仕上がりが遅く、合宿をこなした後も本番までにちゃんと仕上がるのか?という不安がつきまとう。デモCDをひたすら聴いてイメージトレーニングを繰り返す毎日。曲を演奏している間だけが舞台ではない。出入りのタイミングや舞台裏での動きまで整理して把握しておかないと満足な本番は迎えられない。
本番が近付いてくると練習時のテンションも自然に高まってくるところ、今回は直前になってもなかなか高まってこない。決して手を抜いていたわけじゃない。でも、普段と同じ意識の中にいては本番のハイテンションなステージは作れない。どこかで打ち破られるべき意識の壁がある。できるときは何も考えなくてもできる。できないときは意識してもできない。この辺のコントロールがまだうまくいかない。たぶん他のメンバーも同じように感じている部分があったと思う。
やっと満足のいく通し練習のできたのが本番の1週間前。気の乗り方がそれまでとは異なり、CAならではの色を持つ気持ちのいい空気が流れる。ああ、やっと間に合った。束の間の安堵感。
と思ったら、あろうことか本番直前に風邪。喉の痛みから始まって咳と鼻水。本番前日の仕込みは医者に行ったり自宅で療養したりの大幅遅刻でほとんど参加できず。本番当日の朝も体調は決してよくなかった。でも本番の集中力はすべてを凌駕する。この舞台を楽しみに見に来てくれる人がいる。時間をかけて創り上げてきた自分がいる。メンバーがいる。スタッフがいる。ぶつけたい気持ちがある。表現したいものがある。本番中は咳が出ない。不思議。興奮と幸せを感じる物質がどこかから分泌されている。
CAの舞台は生命がテーマ。そう、驚くべきことに、体力を激しく消耗するはずの4回のステージで、なんと自分が癒されていたのでした。抱えていたはずの不安も緊張もすべてが消え去り、あったのは満たされた気持ちと自然にこぼれる笑み。ロビーで見るお客様の笑顔。
今回は最後まで怪我もなく打ち上げにも参加できて本当に幸せです。
改めて、来てくれたすべての方に、自分と関わってくれているみんなに感謝します。
どうもありがとう!