マウスピース購入

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チューバのマウスピースを買いに楽器屋さんへ。
今まではずっと楽器ケースにもともと入っていた(前のチュービストが使っていた)マウスピースを使っていて、他のを知らない僕はずっとそれをそういうものだと思って使っていたし、何か不満があったというわけではないのだけれど、周りからは常々マウスピースの重要性を指摘されていた。今回、僕がいつもお世話になっているチュービストさんがマウスピースを買いに行くのに誘って頂いたので、ご一緒させてもらうことに。
マウスピースを選びに来たことを告げると、店員さんはにこやかに名刺を差し出す。肩書きは「ユーフォニアム/チューバ担当」。ちゃんとチューバ担当の店員さんがいるんだ。すごいなあ。僕が持ってきたチューバのケースを見て、防音室に案内してくれる。いくつかの希望を伝えて軽く音出しをしていると、数分でいくつかのマウスピースを選んで持ってきてくれる。
チューバのマウスピースを選ぶという作業は初めてで、ここに来るまでは正直どれも一緒なのではないかと思っていた。トレーに並べられたマウスピースを見て、同じことを思った。でも実際に吹いてみると、1つひとつ音の性格や自分との相性がまるで違うことが分かる。なるほどと思いながら慎重に楽器に息を入れ、2時間かけて選別作業。結局選んだのは、一番最初に「あ、これいいな」と思ったもの。
音の芯がはっきり見えて、それでいて硬すぎない。入れた息が音に変わる効率も以前のものよりよい気がする。仲良くなれそうなマウスピース。よろしくね。
 
それにしても、チューバのマウスピースって高いなあ…。これだけで安いトランペットがひとつ買えちゃうよ。選んでいるときは値段を知らないから、ただよりよい音だけを目指して吹く。それがいくらであるかを知るのは、これと決めて店員さんにそのことを告げてから。その時点で初めて驚くことになるのだけれど、値段が多少高いからといってじゃあやめますという選択肢はもうない。そこに少しでもよりよい音があると知ってしまったなら、手ぶらで帰れるわけがない。
今回の買い物が決して高くなかったということを証明する日がきっとくる。