コーヒーショップ

スターバックスコーヒーは苦手。ドトールは好き。いつものコーヒーショップといえばドトール。
スタバに行くには勇気がいる。気持ちのいい月曜日の朝。気分良く1週間をスタートさせたい。今なら行けるかも知れない。気取らずにさらりとアイスコーヒーを買っていこう。数ヶ月ぶりにスタバへ足を向ける。

「いらっしゃいませ」
「アイスコーヒー下さい」
「アイスコーヒーは2種類あるのですが。コクのあるタイプとさっぱりして酸味のあるタイプとどちらがよろしいですか?」
「・・・。さっぱりしたのを…」

また躓いた。もう二度と来ないよ…。・゚・(つД`)・゚・
僕が飲みたいのは「ただの」アイスコーヒーだ。コクも酸味も知ったこっちゃない。なんでもいいから普通のアイスコーヒーを出してくれ。2種類あるならメニューを別にしてくれ。こだわりがあるのはよいけれど、客を教育しようとするのはやめてほしい。客の皆が皆コーヒーに一過言持っているわけではないし、必ずしも究極の一杯を求めているわけではないのだ。
注文するところと商品が出てくる場所が違ったり、ふと横を向くと謎の赤い液体ドリンク(何?)を飲んでいる人がいたり、店に長く座っていると30分ごとに試食用のパンやお菓子を持ってきたり、欲しくもないピンバッジを配られたりと、戸惑うことばかりで全く落ち着けない。わかったからもう放っておいてくれと。気取った街で自分だけが置いていかれたような疎外感。

その点、ドトールはいい。何よりメニューがシンプルでわかりやすい。ジャーマンドッグとアイスコーヒーの組み合わせは飽きない。期待したとおりのおいしさで提供してくれる。店員さんは気取らない笑顔で迎えてくれる。オペレーションには無駄な動きがない。朝のサラリーマンが望むスピードで物事が進む。

酸味のあるアイスコーヒーを飲みながら思う。
「本当はコクがあるのがよかった…」
じゃなくて、明日はドトールに寄って普通のアイスコーヒーを買っていこう。